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スーツケース1つで来日、キャリアアップを目指し執行役員に就任。中国籍社員のサクセスストーリー

2007年に中国から来日し、中途入社した部長に、どのようにして部長に昇格し、今どんな活躍をしているのか、サクセスストーリーを伺いました。

▼プロフィール
S 39歳(中国籍)
2007年9月入社(中途)
第2システム本部 第6システム部 部長
2022年1月1日付で執行役員に就任)

※年齢、所属部署は取材当時のものです

◆来日・入社のきっかけ

――中国出身とのことですが、来日までの経緯をご紹介ください。

私は中国の大連でエンジニアをしていましたが、27歳のとき、ベースが人材募集のための会社説明会を大連で実施しており、そこでベースという会社を初めて知りました。
もともと前職では、日本向けのシステム開発の経験があったので、日本の環境には違和感はありませんでしたし、日中のエンジニアが融合している会社でスキルアップを目指すのも一つのチャレンジだと思い、2007年8月、スーツケース一つで来日しました。


◆入社後の経歴

――入社してからはどんな経歴を歩んでこられましたか?

ベースに入社して約15年、多くの案件を経験してきました。最初の5年はコールセンターの案件でパッケージ開発や運用・維持を経験しましたが、この5年間はまさに基礎固めの時期であり、日本のシステム開発の考え方やプロセスを学ぶことができました。

次は大手保険会社のコールセンターのシステムのリプレイス案件でした。コアな部分を任され、難易度も高かったのですが、一つ目のプロジェクトで蓄積した経験・知識を発揮し、成功体験を得ることができました。「努力をすればできる!」という自信をつけた時期と言えます

その後の官公庁の案件ではチームを任され、他のメンバーをフォローしながら、マネジメントも行いました。こちらも結構大変な案件でしたが、チームメンバーで力を合わせて成功に導くことができました。一人のチャレンジではなく、チームで高い目標をクリアしてくという達成感を得ることができましたね。
この頃から、現場のプロジェクトマネージャを任せていただき、20名、30名の体制を引っ張っていくようになりました

30名のプロジェクトを成功させたら次は50名、80名、100名・・・と少しずつ実績を積み上げながら、より高い目標を設定し、実現してきました。それが自然に、部長職へとつながっていきました。

入社したときは正直、部長になるとは思っていませんでした。当時のベースは200名ぐらいの会社でしたが、今はグループ全体で約900名にもなります。まさに私は、来日してからベースと一緒に成長してきたと思っています。

◆仕事を成功させるコツ

――顧客と信頼関係を構築し、大型案件を次々に受注しているそうですが、仕事を成功させるコツはどこにありますか?

当時私がマネージャ職だった頃に参画した、官公庁のプロジェクトで学びを得ました。全体で500名にも及ぶ大規模な案件でしたので、当然お客様側でも優秀なメンバーが集まっていました。そのようなお客様が隣の席で懸命に業務に取り組んでいる姿を見て、「この人たちについていきたい」「この人たちのお役に立ちたい」という気持ちが強くなり、一緒に仕事をしながら信頼関係を構築してきました

そしてプロジェクトは必ず終わりが来ます。
優秀なメンバーが集まっているお客様は、大型プロジェクトを成功させたため、次も重要なプロジェクトを任されます。そうすると、お客様は再度プロジェクトを成功させたいため、一緒に苦労した経験がある、信頼が厚い取引先に声をかけられます。
「お客様の重要なミッションを一緒にクリアした」という実績を積み、信頼関係を構築し、またプロジェクトに呼んでいただく。このサイクルを展開することが、成功の秘訣です。

 

◆部長の権限、責任について

――部長の権限の大きさ、それゆえに発生する責任など、どのように捉えていますか?

まず部長になると、視野が変わります。
部員として一つのプロジェクトにいると、見える情報・人も限りがありました。ですが、部長になると部門全体のプロジェクトの状況、部員たちの状況、工程の状況、すべてを見なくてはなりません。
また、責任感も変わります。会社全体の予算・売上といった数字をつくる責任、お客様に対するサービスの責任もあります。
部長としては、常に部員、会社、お客様に対してバランス良く見ていくことが必要になります。

◆今後の目標、将来の展望について

――部長の先の目標・キャリアパスなど、将来の展望をお聞かせください。

現在、部長になって4年目ですが、部長は自分のゴールではありません。一般社員から入社して部長になりましたが、ここで止まるつもりはありません。その次は、本部長、執行役員、取締役と、もっと上を目指したいと思っています。現在当社には20数名の部長がいますが、この中でリードしていきたいという想いもありますし、ほかの部長や社員たちと一緒にこの会社をもっと大きくしていきたいという信念もあります。
ですので、この先も止まることなく、更なるチャレンジをしていきたいと思っています。


◆一言メッセージ(日中融合を中心に)

―最後に、就職先としてベースを検討している方にメッセージをお願いします。

ベースは日中が融合した会社です。日本人と中国人がバランスをとって、両方の強みを発揮できる会社です。設立して20数年間このスタイルでやってきているので、他社にはなかなかマネできない。それが私たちの強みです。実力を発揮していただける環境は用意できていますので、ぜひチャレンジしてください。
当社は東証一部上場企業(※2022年4月4日付の市場再編により、プライム市場へ)になりましたが、この先のミッションは、更に一流の企業になるべく成長することです。ぜひ安心してご入社ください。


◆1日のスケジュール

9:00~ 最近はテレワークも多く、オンラインで朝会を実施。

10:00~ 当日の予定の共有、今週の予定の確認、部員に対するメールの発信など、情報共有を中心に実施。

12:00~ 昼食。

13:00~ 午後は打ち合わせが中心。商談や、社内の月次の定例会議や、アサイン会議などの実施。その他、見積書や資料作成・修正作業など。

部門で受け持っているプロジェクトに関しては、基本PMとして参画。
緊急対応が必要な際は、現場と協力しながら迅速に対応し、お客様に良いサービスを提供できるようにしている。

18:00 終業。



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