【日中融合】ベースの「日中融合」について元上司・部下の関係の2人に、自身の昇格と共に赤裸々に聞いてみた
中国出身の部長と、日本出身で新卒入社のマネージャ。元上司・部下の関係だった二人に、ベースのダイバーシティ&インクルージョンに関して聞いてみました。
◆来日・入社のきっかけ
――Lさんは中国出身とのことですが、来日の経緯をご紹介ください。
L:中国の大学を卒業した後、北京のIT企業に勤務し、日本向けのパッケージ開発に携わっていましたが、同級生が先にベースに入社していて、「日本に来ませんか?」と誘われたのがきっかけです。
2005年に日本に来てからはベース一筋、現在は部長としてマネジメントも任されています。
――Hさんは新卒入社ですが、数ある企業の中からなぜベースを選んだのですか?
H:私は、神奈川県の大学で情報工学を専攻していました。もともとPCやプログラミングに興味があったので、会社説明会に参加していろいろなIT企業の話を聞いていくうちにベースを知りました。
ベースは、積極的に行動すれば評価してもらえる社風があり、実際に大学の先輩がベースで活躍していると聞いて入社を決めました。
◆グローバルな就業環境、技術について
――ベースは、日本国籍と外国籍のエンジニアが一緒に仕事をしていますが、「グローバルだな」と感じることはありますか?
L:私からすると、ベースは日本の会社だと思っています。日本人も中国人も日本語を共通語として、その中でお互い良い環境をつくろうとしていると感じます。私も来日したときそうでしたが、日本語は全然わかりませんでした。ただ、仕事をするのにそれでは困るので、中国人は日本語を理解しようとします。一方、日本人の方は、中国人の方がどんな技術を使って何を作っているのかを理解しようとします。お互いが理解し合おうと努力するので、中国人は日本語の上達が早くなるし、日本人は技術の習得が早くなるというメリットがありますね。
H:会社説明会のときから、「中国籍の方は技術力が高い」と聞いていたので興味がありました。社内公用語は日本語なので大丈夫だろうと思っていましたし、実際、ベースの中国籍エンジニアの方は日本語でコミュニケーションをとってくれるので特に困ることはありませんね。ただ、細かい仕様の部分とかで中国籍のエンジニア同士が話しているときは中国語が飛び交っているのでグローバルだなと感じることはありますね。私は中国語はわからないのですが、聞こえてくる単語から「こんな話をしているんだろうな」と推測したりして、理解しようとしています。
――中国籍の方は、日本語が苦手でも活躍できますか?
L:ベースには、日本語の先生(当社社員)による日本語研修がありますので安心してください。ただ、それだけで上達するわけではなく、本人がどれだけ日本語を上手になりたいかが大事ですね。私も日本に来て2、3年目は、毎日通勤時間に日本語の勉強していました。また日々の業務の中で、仕様の検討や技術の議論をする等、日本人と話す機会が多くありましたので、少しずつ話せるようになりました。
H:私のチームに、技術力が本当に高くて、「何か困ったら彼に聞けば解決する」という中国籍のメンバーがいます。そういう人には、日本語ができなくても頼みたいですよね。そんなときは文字に書いて伝えたり、設計書に書いて伝えたりして、情報共有を図るようにしています。
――中国から見ると、日本の技術は古い、遅れているというイメージがあるようですが、実際のところどうですか?
L:たしかに、十何年使っているような古いシステムも一部はあるかと思います。ただ、古いシステムを刷新していく流れになっているので、新しい技術を採用する企業が増えています。サーバだとAWS、フレームワークだとReact.jsを使っているケースが増えてきているし、アーキテクチャを検討することもあるので、より高い技術が求められるようになっています。なので、世界の中でも遅れているわけではないと思いますよ。
◆お互いの印象について
――元上司・部下の関係とのことですが、お互いの印象はいかがでしたか?
L:確実に仕事を進めていけるので、お客様から評価されている、というのが第一印象でしたが、コミュニケーション能力は最初から判断できませんでした。でも一緒に仕事をしてみると、フットワークが軽く、推進力もある。ベースには中国籍のエンジニアも多いけど、経験の浅いメンバーはコミュニケーション能力に弱点があります。そんな時に、H君がお客様との間に立って動いてくれるのでとても助かっています。たしかに技術力は重要ですが、自分の意見を言えるとか、ほかの人の意見を受け入れて判断できるということも重要なので、その素質があるなと思いました。
H:最初の配属を希望する際、日本人が部長の部署と、中国人のLさんが部長の部署の2つの選択肢がありましたが、技術力を磨きたいのでLさんの部署を希望しました。Lさんは「部長」という立ち位置なので、最初は厳しい方なのかなと不安でしたが、面談で話すととても優しい方で安心しました。プロジェクトでわからないところを相談したら、直接現場まで来てくれたこともあります。部長なのにそこまでサポートしてくれるんだ!という良い印象がありますね。
◆昇格の秘訣について
――Lさんは40代で部長に、Hさんは20代でマネージャになっていますが、早く昇格できた秘訣は?
L:私は40代で部長になりましたが、ベースには30代の部長もいて、全然珍しいことじゃないんですよ。ベースは現場主義だから、たとえば、20代でIT技術を身に付け、お客様やまわりの人とのコミュニケーションを通した結果、早い段階で案件の中でコアなメンバーになれます。コアなメンバーになるとお客様から信頼され、「あなたに任せれば大丈夫だ」と評価されます。そうなると30代のころにはお客様が案件を任せてくれ、更に30名くらいをマネジメントできようになれば、部長になれます。
H:私がなぜ20代でマネージャになれたかを振り返ると、ベースの理念でもある「主体性を持って行動する」「何事にもチャレンジする」ということを自分なりに意識して行動してきたことが評価されたんだと思います。コミュニケーション能力には自信があったので、お客様と積極的に会話して、「こうしたほうがいいんじゃないですか」と、失敗を恐れずにチャレンジしました。現在のプロジェクトでも、「立ち上げから入ってください」と言われ、ふつう入社2、3年目の若手社員だと「それは厳しいです」と断ってしまうかもしれませんが、私はどれだけできるかチャレンジしたくて「やりたいです」と即決しましたね。
L:いまベースはすごく大きくなっている。そうなると「部」をまとめる人材が必要です。H君は現場で評価されているので、今後は一つの現場だけでなく、複数の現場を見ていけるかがポイントになると思います。それができるようになれば部長になれるので、ぜひ20代部長の誕生を期待しています(笑)
◆一言メッセージ
――最後に、就職先としてベースを検討している方にメッセージをお願いします。
H:ベースは社員同士の距離が近く、親身になって助けてくれる方が多いので、「教えてください」といえば、部長でもすぐにサポートしてくれるような社風です。それに加えて、手を挙げればチャレンジでき、意見を挙げれば親身になって考えてくれます。ぜひ入社したら一緒にがんばっていきましょう。
L:私はこの会社で10数年間働いてきたので、会社に対して愛情があります。なぜ愛情が持てたか?それは実力があれば評価してもらえ、評価してもらった結果、さらに実力を発揮できる会社だからです。そんな環境を希望されるみなさんと、ぜひ一緒に仕事をしたいと思っています。
◆1日のスケジュール